あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

『風立ちぬ』を見た

スタジオジブリの最新作『風立ちぬ』を見ました。 映画が始まったとたん「あなたのあこがれたものは何ですか」と尋ねられたような気がして「それは、中学生のころに見たあの風景です」と思って、中学生の頃あこがれたものが次々に頭に浮かんで、涙がこぼれたのでした。 ストイックな宗教観、人間の良心を信じきったような言葉、色のついたインク、大切なことしか書けないような厚い表紙のノート、人をひきつける才能、だれかにとても愛されるということ。早く大人になりたかったのかな。それをこわがっていたようにも思うけれど。 yosho2.jpg さて、映画は空を飛ぶことにあこがれた堀越二郎(ほりこしじろう)が、飛行機の設計士となり、最終的にはゼロ戦などの戦闘機を設計することになるのですが、主人公の二郎さんのたたずまいにしびれました。身体の重心がどんなふうに動いているかが見えるのです。顔とか体つきとかではなく、その人の動きが魅力的でつい目がいってしまうという感じ。かっこいいです。 ほんものを見抜ける人の直感が視覚化されているのも面白かったです。二郎さんたちが飛行機を見ると、うまく飛ぶかどうかが視覚的に見えるように描写されているのですが、それにドキドキわくわくしました。 最近ジブリの作品は映画館に行って見ないようになってましたが、まわりに勧められて見に行ってよかったと思います。できればもう一回見たい…。おすすめです! 今日は、これでおしまい。