雑草を食べてみよう
晩ご飯にサラダを作りました。
この緑の葉っぱ、実は、たんぽぽの葉っぱなんです。
たんぽぽの葉っぱを食べるなんて、びっくりするでしょう。
ちょっと時間をさかのぼって、昨年の冬のことになります。
わたしは小崎順子さんが書かれた「おいしい雑草料理 レシピと薬効メモ」(サンルクス刊)という本を読みました。
この本で一番最初に紹介されていたのが、「タンポポの南欧風サラダ」だったんです。
フランスでは、春になったらたんぽぽの葉をつんでサラダにするのがポピュラーなんですって。
この本には、たんぽぽのほか、スギナ、ハコベ、ツユクサ、オオバコなど道端でよく見かける雑草のレシピがたくさん載っています。どれもおいしそうです。
中でもとりわけ、たんぽぽのサラダが食べたくて、春を待っていたんですよ!
さてさて、ぼちぼち春がやってきました。
今年の春は寒い日が多く、いまだに三寒四温といった気温の日々ですが、たんぽぽもぐんぐんと葉を広げてきました。
いまこそ、たんぽぽサラダを作るときです!!
サラダの作り方は簡単です。たんぽぽの葉をつんで、よ~く洗って適当な大きさにちぎってドレッシングをかけるだけ。
本の「タンポポの南欧風サラダ」では、食用のバラの花びらが使ってありましたが、わが家ではミニトマトで代用しました。
自家製ドレッシングは、オリーブオイル、クレイジーソルト、こしょう、酢、それに砂糖をちょっと加えてかきまぜたらできあがり。
たんぽぽの味はどうかといいますと……
「おーいしー!」
もっと苦みのある味を想像していたんですが、かんでみると最初はぜんぜん苦みを感じません。そして、最後にふわっとほろ苦い味が口の中に広がります。
他の野菜でたとえると、一番近いのは「ルッコラ」の味です。食感も似ています。
たんぽぽがこんなにおいしいなんて、知りませんでした。しかも葉だけつめば、後から後からいくらでも生えてくるっていう素晴らしさ。経済的!
やってみたいとは思いつつ野菜作りは面倒と感じてしまうわたしでも、雑草をつむだけならできそうです。
本では、雑草をつむときの注意点も紹介してあります。似た毒性のある植物と間違えないこと、除草剤など汚染のある土地の草はとらないことなどです。
これらに注意して、ほかの雑草レシピにも挑戦したいと思います。
今日は、これでおしまい。