『野心のすすめ』を読んでみた
林真理子(はやしまりこ)さんの『野心のすすめ』という本を読みました。
わたしにはこの「野心」というのが足りないような気がして読んでみようと思ったのです。
わたしは、すぐに幸せのほうへ振り切れます。
料理の味つけがいい感じにできた!⇒幸せ!
お仕事の依頼が来た!⇒幸せ!
温泉のある旅館に泊まった!⇒すごく幸せ!
家に『進撃の巨人』のマンガが全巻そろっている!⇒すごくすごく幸せ!
これじゃあ、現状でいいやってことになっちゃいますので、自分のしりをたたくつもりでこの本を手にとったのです。
読んだところ、林さんは、昔は「まわりを見返してやりたい、有名になりたい」という野心を燃やし、現在は「作家として後世に読み継がれる作品を残したい」という野心を燃やしていらっしゃるようでした。
価値としては人から尊敬されることをとても大切にしている方ではないかと思いました。
努力や経験が大切という指摘はとても納得。
本のなかで紹介されている林さんの生き方は、まさに野心のかたまりです。
人からかえりみられないくやしさをバネに、コピーライターとして、エッセイストとして、作家としてテレビにも露出して活躍していきます。でも、ほかの人にもそうしなさいよ、といっているわけではないのです。女の人は、仕事を持ちつづける「野心」をもったほうがいいよ、とすすめているのです。野心というより、ふつうのライフスタイルの提案ではと思います。
つまり、林真理子さんとふつうの人の圧倒的な野心の差を見せつけられるのがこの本なのです。
林真理子さんという人は、人をうらやましがらせるのがとてもうまい人なんじゃないかと思いました。
読んでいて気づいたのですが、わたしにも、野心がありました。
それは、発想の限界を突破し、世の中を変えたい! ということです。
わたしは理系の人と会うと、「重力で発電することはどうしてできないんですか?」とか尋ねます。まじめな人は、理屈を説明してくれますが、この頭からダメという発想を残念に思うのです。
いろんな考え方をする人がたくさん集まって考えたら、どんな問題も解決しそうなのに「ダメに決まっている」という思い込みが多くの問題を未解決にしているように思います。
だから、わたしはブログで、アホなことでも、理屈が通らないことでも、信じられないようなことでも、思いついたものは全部発信していきたいと思っているのです。
そうしたら、誰かのなにかにつながって………もしかしたら………いつまでもなくならないチョコレートができたり! 人が空を飛べるようになったり! どんなときでもこころをなぐさめてくれる物語ができたり! どんな病気もたちどころに治ってしまうじゅもんを見つけたり! 戦争するのはつまらないと感じさせる新たな価値観が見つかったり! と、世の中楽しくなることが生まれるかもしれないじゃありませんか。
というわけで、自分の野心を確認できた一冊でした。
今日は、これでおしまい。