金曜ロードショー放映「るろうに剣心」のカットシーンについて
先週の金曜ロードショーで「るろうに剣心（実写版）」を放映していました。
わたしの家は地デジ化していないので、いつもは地上波は見られないのですが、たまたま旅行中で旅館で見ることができました。
ですが、カットしてある箇所が多くて、見ていられませんでした。
ふだんは何気なく見ていましたけど、「ノーカット」ということわりがない限り、テレビでの映画放映というのは長いものはカットされているんでしょうね。
頭ではわかっていたはずだけど、好きな映画でそれを見ると、やはりショックでした。
以下、気づいたカットのシーン一覧。メモをとらずに見ていたので、もし記憶違いがあったらごめんなさい。
また、ネタバレになってますので、ご注意ください。
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●武田観柳（たけだかんりゅう）がアヘンの精製をしていたメンバーを惨殺するシーン…観柳が恵（めぐみ）ともう一人の白衣の男の命をもてあそぶところ、白衣の男が窓を突き破り、観柳が始末を抜刀斎（ばっとうさい）に任せるというところまでがカット。
●剣心（けんしん）と薫（かおる）が出会うシーン…最後の手ぬぐいを返し忘れたところの描写がカット。
●観柳邸に斉藤（さいとう）がやってくるシーン…観柳が呼び鈴を鳴らし、浪人たちが握り飯にありつく場面、観柳と斉藤のやりとりの一部がカット。
●刃衛（じんえ）から剣心が薫を救うシーン…手ぬぐいを返すくだりがカット。
●刃衛から逃れるシーン…刃衛、警官たちから隠れて進むシーンが一部カット。
●剣心と薫が神谷道場にたどりついたあとのシーン…薫が刃衛の凶行を止めようとすることを思い留まらせようと剣心が諭すくだりがカット。
●警察署内、刃衛の殺りくに対し、署長が憤るシーン…カット。
●剣心が留置所に入ったシーン…雨粒を茶碗で受け止めるところ、斉藤と剣心のやりとりの一部がカット。
●山県（やまがた）と剣心が対面するシーン…蜘蛛の巣（くものす）に関するやりとりの一部がカット。
●剣心が薫から赤い着物を受け取るシーン…カット。剣心が道場の中庭で風に吹かれるところもカット。人を活かす剣という心の声もカット。
●刃衛がつかまった仲間と警官たちを次々に切るシーン…カット。
●京都で清里（きよさと）たちを斬る回想シーン…終わりのほうがカット。剣心が身体をふるわせながら去るシーンもカット。翌朝、巴（ともえ）が駆け込んでくるところ、運ばれる遺体にとりすがるところもカット。
●竹やぶのシーン…薫が迎えにくるところがカット。
●外印（げいん）が恵に気をつけろと忠告にいくシーン…カット。
●食事のシーン…弥彦（やひこ）がみそ汁、ご飯、焼き魚のつくり手を当てるところがカット。
●神谷道場で医者が恵の素性を語るシーン…カット。
●観柳邸。恵が戻ってきたシーン…恵が戻ってきた理由を言うところがカット。
●観柳邸に剣心と左之助がやってきたところ…観柳と剣心のやりとりの一部がカット。
●左之助と戌亥（いぬい）の戦うシーン…左之助がチキンを食べワインを勧めるところがカット。
●観柳邸の残党狩りのシーン…観柳が最後のわるあがきをするところが一部カット。
●ラストシーン、神谷道場…剣心と薫・弥彦のやりとりの一部がカット。
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初見の方が、なんかおかしいと感じたのではないかというところの解説
１ 神谷道場でなぜいきなり薫が切れたのか？
初めの神谷道場の場面で薫が「るろうにふぜいのあなたには、この気持ちはわからないわよ！」ときれるシーンが唐突だったと思いますが、本来は、その前に剣心が薫より刃衛のほうがうんと強いから、戦うのはやめたほうがいいと、いさめるセリフがあったのです。それを受けて薫が切れたのでした。
２ 剣心の着物が急に赤になったのはどうしてか？
本来は、神谷道場で、薫の父が若いころに着ていた赤い着物を薫が剣心に渡すシーンがあったのです。薫の父は「人を活かす剣」を説いており、剣心がその志を受け取るという意味合いもこもっているシーンでした。
3 なぜ恵は毒が井戸に入っていると気づいたのか？
後半で剣心相手に短刀で戦う外印が、物語半ばで神谷道場に現れ、恵に「気をつけろ」と忠告するシーンがあったのです。恵は、その外印の忠告と観柳の態度を思い出し、毒の原因を推察したのです。
４ 観柳邸でなぜ急に恵は観柳に斬りつけたのか？
恵が観柳邸に帰ってきたとき、観柳はアヘンをつくる仕事をつづけてくれると思い喜びますが、恵は観柳を殺し、自分も一緒に死ぬ覚悟でここにやってきた、と理由を述べるシーンがありました。ここのつなぎ方はとても唐突な感じになってましたね。
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そのほか、戦いのあいまのほんわかした雰囲気のシーンが大幅カットされていて、人物のこころの交流が少なくなっていました。
映像に興味をもたれた方はDVDを借りられるといいと思います。絶対に損はしないと思います。
「るろうに剣心」は、2014年の夏には、続編の２作が公開されるそうです。それが今から楽しみです。
おそらく大変なシーンばかりの映画になると思いますので、キャストの皆様、エキストラの皆様、スタッフの皆様にけががなく、無事にクランクアップすることを祈っています。
今日は、これでおしまい。
