あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

どうしようもなく疲れたときは…

疲れたときには、たゆたうに限る たゆたうのに適しているのは、人の声 ラジオをつけると、声のきれいな人が聞いている人のことを思いながら話している その合い間にうつくしい音楽が流れる だれも傷つかない 真剣に聞かないといけないというわけでもない 心地よい会話、心地よい音楽 その中にうずもれて、目を閉じてたゆたっていたい たゆたうのに適しているのは、水の中 少しぬるめのお湯を張ったバスタブに、死んだふりしてつかっている 水は気づかないくらいの力で身体をつつみこむ 何も考えなくていい あれこれ心配しなくていい 胎児の記憶、そして生きていていいという感覚 その中にうずもれて、目を閉じてたゆたっていたい わたし、疲れているんだね いくらでも眠れる いくらも起きていられない たゆたって、たゆたって、目が覚めるまで やさしいものにすべてをゆだねる ------------------------ 今日は、これでおしまい。