サンライズ瀬戸に乗って
この連休、東京⇒徳島⇒岡山という旅の行き道にサンライズ瀬戸を利用しました。サンライズ瀬戸は、JRの寝台特急です。
下りは、東京駅を22時に発車。朝の7時半ころに高松駅に到着します。
東京駅から出て、オフィスの明かりが灯ったビル街を通り過ぎ、横になりますと、ちょっと揺れている感じが心地よくてすぐに眠りに落ちました。
眠る街
ふと目が覚めると夜中の1時を回ったころ。起きて窓から外を見ると、ちょうど浜松駅を通過しているところでした。
わたしはそのまま窓から寝静まった街をながめていました。
人々が寝ている街をながめるのはふしぎです。
箱みたいな家にみんなおさまって、意識を手放して眠っているのです。
サンタクロースは、今晩、そういう光景をながめているでしょうけど、きっとほのぼのとした気持ちでながめていると思います。
人々が眠っている深夜の街というのは、地から足を離して見ますと、なんだか、ほっとするような、いとおしいような光景なのです。
悪いことも起こらないけど、良いことも起こらない、つまりなにも起こらないというのは、案外、ほっとできる状態なのかもしれません。
生まれたての太陽
寝台特急の朝は早いです。岡山駅からいくつかの駅で停車しますから、車掌のアナウンスが始まるのです。
瀬戸大橋をわたるあたりから空がぐんぐん明るくなり始め、橋をわたる途中、朝日がのぼってきました。サンライズという名前はぴったりです。
わたしはじいっと朝日がのぼるのをみつめました。瀬戸内海にのぼる朝日はとても雄大で、神秘的でした。
朝はいつもあわてた時間を過ごしていますが、こういう神秘的な瞬間が毎日起こっているんだなあと改めて気がつきます。
東京から大阪以西に行く寝台特急は、このサンライズ瀬戸(出雲)しか今はないそうです。なくならないでほしいです。
寝台特急は、夜と朝を別の角度から見られる、すてきな乗り物です。
今日は、これでおしまい。
*写真は、イメージです。

