ネコについて考えたこと
最近、ネコのマンガばかり描いています。
ネコのマンガでは、登場ネコが言葉をしゃべるんですけど、本物のネコはしゃべりません。
しゃべらないで、どうやって思いを伝えるのか、と思ったのですが、よく考えたら、若い子が「やばい」であらゆることを伝えようとするのも、夫婦の間で何にも言わなくても相手の考えていることが分かるとかいうのも、同じことのように思います。
仲がよい者どうしの間では、言葉って、そんなにいらないのです。
が、困るときだってあるでしょう。
さっき、きれいな花を見たとか、おいしいご飯食べたとか、友だちと遊んですっごく楽しかったとか、伝えたいときはどうするんでしょう?
わたしは、ネコは、思い出はすべてそこに置いてくるんじゃないかと思います。
だから、ネコどうしが会ったら、過去のことは語る必要がないのです。
今、目の前にいる、あなたをどう思っているのか、自分はどういう気分なのかを表現するだけでいいのです。
だったら、「に」「や」「あ」「ー」「ん」をたくみに使えば表現できます。
声を出さなくても目線や体の動きでも伝えられるでしょう。
過去を分かち合おうとするのは人間だけかもしれませんね。
今日は、これでおしまい。