あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

なろうと思えば誰でもなれる~個人事業主

わたしは個人事業主です。個人事業主というのは、会社に所属していないで働いている人のことをいいます。 銀行なんかで「個人事業主です」っていうと、たいてい「あー、自営業の方ねー」といわれ、おしゃれな職業の人たちには「フリーランスなのね」っていわれます。

会社組織から独立し、個人事業主になる際には、開業届というのを税務署に提出します。(提出しないでフリーランスになることも可能です。ただし白色申告に限る。) わたしは本をいろいろ読んで、ぬかりがないように開業したのですが、この開業届というのが、実にあっけない書類なのです。 kaigyoutodoke.jpg

     ▲開業届の書類 だれでも出せます。会社に勤めていても、副業を始める場合は提出することができます。勤務経験のない主婦だって出せます。年齢の制限もありません(未成年は他に手続きが必要)。 もちろん、開業の意思と計画がなければ出す意味はありませんが、内容におかしな点がなければ、受理されます。 つまり、日本中の多くの人に開業のチャンスとは開かれているものなのです。

わたしはこの平たさに衝撃を受けました。 わたし、だれでもなれるものに、なろうとしている!

わたしは、開かれているものが好きです。 だれでもなれるもの、いつでもなれるもの、これこそ究極に開かれている立場といえるでしょう。 だれも萎縮(いしゅく)させないし、自分のやったこと以外の要素でほめられたり尊敬されたりもしません。

開業届を出したとき、わたしは、とうとう自分のなりたいものになったのだ、という気持ちになりました。

まあ、うきうきするのも束の間、青色申告にしたので帳簿のつけかたを覚えなくてはならなかったり、営業をする必要があったり、ちょっとした文房具も自分で買いにいかなきゃならなかったり、資金繰りに苦労したり、次から次へ難問が降りかかってくるわけですが、気持ちは自由です。 なにより、自分がやりたいことにじっくり向き合えるようになったことが一番大きな収穫です。

個人事業主は、開業から1年で30~40%が廃業、3年で70%が廃業するともいわれており、こんなにふわふわ自分のやりたいことをしていていいのかと思うときもありますが、やりたいことをやって、食べていけるって、すごく幸せなことです。まわりに感謝しつつ、ひとつでもいいものをこの世に生み出せるように努力しなくちゃいけないと思っています。 今日は、これでおしまい。