電車のなかで受け取ったもの
仲間うちで集まる機会があり、ゲストとしてある詩人をお招きした
わたしはその方と帰りの電車が一緒になり、ふたりきりでお話しすることができた
わたしはある俳人のことを話しており、
その人の気持ちを考えているうちに涙が浮かんだ
すると、その詩人の目にも涙が浮かんだ
わたしたちはお互いの涙を見ないようにして
話を続けた
素直に自分の気持ちをさらして、相手の気持ちも受け取るような
そんな感触があった
大学生のころには、こんなことあった気もするけど
それは、すっかり忘れていた感触だった
感受性の強い人に触れると、自分の感受性も影響を受けるんだろうか
とても大切なものを受け取ったような気がする
今日は、これでおしまい