あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

脱出するよりほっこりしたい

東京・神保町(じんぼうちょう)の「書泉グランデ」(書店)で

開催されていた脱出ゲームに参加してきました。

脱出ゲームというのは、この場合、ミステリ仕立てになっていて、

ファイル形式になっている本を買うと、そこに第一章だけがあり、

その謎(なぞ)を解くと第二章が渡され、その謎を解くと第三章が手に入り、

推理して犯人が分かると脱出成功となる、というゲームです。

yosho.jpg

参加者は、手がかりを求めて地下一階から地上6階までのフロアを

行ったり来たりしてますし、

店員さんは、みな「ふっ、ふっ、ふっ」という顔をしていますし、

日常(本屋として通常の営業をしている)に日常じゃないもの

(物語の現場)がまぎれこんでいる感じがとてもよかったです。

結果をひらたく言いますと、わたしは脱出できませんでした。

どうやら、洞察力というものに欠けているようです。

しかも、夕方近くになってくるとお腹がすきはじめ、犯人よりも

ご飯のことばかり頭に浮かんで、適当に犯人を書き込んで提出したら、

大きな「不正解」という判を押されました。

cake.jpg

犯人はつきとめることができませんでしたが、謎を解いていく過程は

かなり面白いものでした。

でも、どうせでしたら、殺人犯をつきとめるという目的より、

なにか不思議なものがあって、どうしてそれがそうなっているのかが

わかっていく、というふわふわした目的だったら、もっと楽しめた

かもしれません。

例えば、書斎にカバーと中身のちぐはぐになっている本があり、その本を

手がかりにさがしていくと、父親と母親がすてきな恋愛をしていたんだな

とわかる、とか。

彼氏の置いていった本に印がついていて、いろいろな本にわたって

ついている印をたどっていくと、プロポーズになっていた、とか。

参加したあと、ほっこりできるような。そんなゲームがあったらいいな。

今日は、これでおしまい。