あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

意味がわかると心が温まる話

「意味がわかると怖い話」の特徴を参考にして、お話を作ったから、発表するよ!

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意味がわかると心が温まる話

作:ふう(あおやぎ珈琲)

ある森に、ウサギとリスとあらいぐまがいた。

夏になり、森には木の実がたくさんなった。

3びきは、それを取りたいと思ったが、手がとどかなかった。

その横で、ライオンは、ゆうゆうと木の実を取っていた。

あらいぐまが、木の実を分けてくれるようにたのんだ。

ライオンは、3びきのことをののしって、たくさん木の実をかかえて帰った。

秋になり、ライオンは病気になった。

いじわるされたのがくやしくて、ウサギとリスとあらいぐまは、おみまいに行かなかった。

しばらくして、ライオンが死んだ。

友だちのサルが手あつくほうむった。

冬になり、ウサギとリスとあらいぐまは、食べ物をさがして森をさまよった。

おなかをすかせたうえに、ふぶきになった。

3びきは、ライオンが住んでいたほら穴に入った。

そこには3つのカゴが置いてあった。

「ウサギへ」

「リスへ」

「あらいぐまへ」

その中には、たくさんの木の実が入っていた。

ウサギも、リスも、あらいぐまも、泣いた。

sanbiki.JPG

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かっこわるいのを承知で解説すると、

ライオンは本当はいいやつだった。

(サルが手あつくほうむっていることからわかる)

夏は食べ物がたくさんあるから、3びきにはやらずに、

きびしい冬が来たときのためにカゴに入れておいていたのだった、というお話。

もうすでにありそうな話になっちゃいましたね。

でも、ライオンさん、木の実を3びきが見つけてくれて、よかったね!

今日は、これでおしまい。