タコのはなし
スーパーの鮮魚コーナーでタコがたくさん売られていました。
「半夏生(はんげしょう)にはタコを食べよう!」と書かれていましたので、お店の方に聞いてみました。
「半夏生には、タコを食べるものなんですか?」
「そうらしいわねえ」
「どうしてなんでしょう?」
「足が広がっていて、縁起がいいからかしら」
とのこと。なんとなく、ふに落ちません。
家に帰ってから少し調べてみました。
半夏生とは、七十二候(二十四節気をさらに細かく分けたもの)のひとつで、太陽暦では7月2日ごろにあたります。「半夏」とは、ドクダミ科の薬草のことです。それが生える時期なので、「半夏生ず」→「半夏生」とよばれるようになったようです。
角川書店の「俳句大歳時記」では、古典に「この日に摘んだ野菜のたぐいは食べない」という記述があることが紹介されていますが、タコについては何も書いてありません。
何かのキャンペーンをして物を売ろうというのはわかるのですが、だんだんニッチになってきて、毎日がキャンペーン、毎日がお祭りというふうになってきているように思います。
まあ、いろいろな物を食べるのが健康にはいちばんいいんでしょうね。今年はタコが安いので、家計も大助かりです。
わが家では、タコと松前揚げ(ふかふかした油揚げ)を入れて、たこ飯を炊きました。
今日は、これでおしまい。
※今日のイラストは、「いらすとや」さんからお借りしました。