すべては表に表れる
声についてのお話をふたりがされているんですが、大貫さんの「声にはその人のすべての情報がありますから。声は人格そのものだと思います」という言葉にびびっときました。
ラジオが好きで最近またよく聞いていますが、ラジオ好きにはこの言葉はしっくりときます。聞いていて、安心できる声というのがあるからです。信頼できる声といっていいかもしれません。
むかし読んだ写真家の土門拳(どもんけん)さんの「風貌(ふうぼう)」という写真集には、気力は眼に出る。生活は顔色に出る。教養は声に出る。心に秘められた感情は、口のまわりに出る。年はうしろ姿に出る。悲しみも―。ということが書いてありました。
▲いろいろ表れている珈琲ネコのこころ
たくさん人物の肖像写真をとった土門拳さんですから、いろいろな人と出会う中でこういうことを考えられたのでしょう。
わたしたちは、言葉に語らずとも、いろんなところで自分を表しているのかもしれません。
たましいと、日々の重ねたことは全身で語られているのです。
表に出て恥ずかしいと思うようなことをことを、したり考えたりすることは、つつしまなくちゃね、と思います。
今日は、これでおしまい。