あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

ありんこ、えらい

仕事でちょっと必要になり、昆虫の「アリ」についていろいろ調べています。
「アリ」の知識が必要な仕事って何よ!? というツッコミは、さておき、さておき。
すごいよ! アリ!
1、働いているのはどんなアリ?
アリは、働きものというイメージがあります。きっと、列をつくってえさを巣まで運ぶ姿がそういうイメージをつくるのでしょう。こうした外で働いているアリですが、年をとったメスのアリだそうです。なぜなら、外は危険な目に合うことが多いから。若いアリにそういう目に合わせないように、外へ行くのは、年をとったアリたちの役割になっているのだそうです。若いアリはもっぱら巣の部屋のメンテナンスや、女王アリや幼虫の世話など、巣の中でできる仕事をします。
「あんたたち、若いじゃん、巣の中にいなよ」って外へ出ていく中年のおばさんアリの姿を想像しただけで、涙が数行下りました。
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▲男前のおばさんアリ
2、女王アリはいつ恋をする?
アリの中でも羽をもったメスのアリがいます。大人になった羽のあるメスアリは、五月の下旬のころ、空を飛んで結婚をします。羽をもったオスアリと交尾をするのです。このとき、一生分の精子をオスのアリから受け取ります。そして、地上に降り立ったメスのアリは、自ら羽を抜いて、土を掘り、最初の卵を産み始めます。その後、出産・育児をくり返し、巣を形成していきます。
なんかね、恋が終わったときに、自分の羽を取って地に置く女王アリのいさぎよさにしびれました。
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▲女王アリの短い恋の季節はこうして終わる
3、言葉がなくても伝わる?
アリは、巣の中でも働きものです。幼虫が快適に過ごせるように、温度や湿度に合わせて、幼虫を別の部屋に抱えて移したり、えさを口移しで与えたり、巣が壊れたら直したりします。巣がせまくなったら、部屋を増やすこともするし、自分たちのなわばりを広げるために他の巣のなわばりに攻め込んだり、または敵からの攻撃をみんなで協力して撃退したりもします。ごみを置いておく場所を一か所に決めておいたりなどアリ同士のルールもあるみたいです。
言葉がないのに、協力し合ったり、ルールを分かち合えるなんてすごいね! えらいよ! ありんこ!
アリは、集団行動するお手本として、すごくためになると思いました。見習いたいです。
今日は、これでおしまい。