デパートでお買いもの
お財布が古くなり、見た目もどうしようもなくなりました。
というわけで、久しぶりにデパートでお買いものをすることに。るんるん♪
上機嫌で出かけたものの、いろいろとあぜんとしたので、記します。
デパートのお財布売り場に行きますと、販売員の方がさっそく近づいてきました。
いらっしゃいませ~、どんなのおさがしですか~、というわけです。
「シンプルなのが欲しいです」とわたし。
ところが、この店員さん、接客しながらチラチラ時計を見るのです。
(おやおや、どう考えたって、今は接客に集中する時間だよ!)
と思ったのですが、こちらも大人ですから笑顔で我慢です。
わたしは、買いたいお財布は目星がついたのですが、色で迷っていました。
こういうときは、何か店員さんにすすめてもらいたいものです。
「光沢があって、明るい色のお財布だと、お金が貯まるっていいますよ」と、店員さん。
わたしは、びっくりしました。
(お財布に、お金は貯まらないよ! お財布はお金の通過点だよ!!)
お財布が、銀行の貯金にまで影響をおよぼすってことなんでしょうか。それだったら、銀行の通帳の色のほうを気にしたほうがいいと思うけど…。
でもまあ、おすすめどおり光沢があって明るい色のお財布に決めました。
すると、店員さんは在庫の棚を開けて、神妙な顔です。
「これが最後の一点です。もうこれ、入って来ないんです」
「………」
いや、なんか、希少価値をにおわせてるけど、ふつう、
「すみません。最後の一点で現品になりますが、よろしいですか?」って言わない?
見本でみんなが触ってたもの売るわけだから。
《お客さまは、運がいい》という言われ方をされても、別に全然うれしくないです。
でも、ともかく、お会計です。
店員さんは、レジ横にあるアクセサリーをすすめてきました。
「こちらのアクセサリー、お財布につけると、かばんのなかでも、お財布を見つけやすいんですよ」
ええっ!? なんですって!?
わたしが買おうとしているお財布は、光沢があって、明るい色。派手なオレンジです! しかも、長いタイプのお財布です。どう見たって、アクセサリーより財布のほうがはるかに大きいんです。
かばんのなかで、お財布は見つからないのに、つけてるアクセサリーは見つかるってどういう状況よ!?
なんで、こんなでたらめ言うんでしょう。お客のノリツッコミでも見たいんでしょうか。
ちなみに、わたしはこの店員さんに文句はぜんぜん言っていません。
ずっと半笑い、ときどき目を大きく見開く客、と思われていたと思います。
いろいろびっくりしたわ。まあ、こんな日もあります。
今日は、これでおしまい。