あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

そばとうどん

お蕎麦(そば)のおいしさが、いまいちわかりません。

もちろん、食べるとおいしいと思うのですが、あの東京生まれ東京育ちの人が時々もらす、心の底からの「この蕎麦は、うまい…」というため息のような言葉は、わたしの口から出ません。

わたしは生まれが西のほうで、そば屋はないけど、うどん屋はあるという地域に育ったので、そのせいかもしれません。

考えてみると、ご当地のバラエティという点でいうと、うどんのほうが幅がありそうです。 そばは、新潟につなぎが海草、磯の香り漂う「へぎそば」という変わり種がいますが、うどんは香川「讃岐うどん」は太くこしがあり、秋田「稲庭うどん」は細くてこしがあり、全くこしがない三重「伊勢うどん」という変わり種もあり、変化に富んでいます。 soba.jpg

なのに、関東の人はおそばが好きですね。

シンプルさがいいのかな。 香りがいいとか歯ごたえがいいとかいうけど、そんなに飛び抜けておいしいそばは食べたことがない気がします。

ほんとうは、そば好きの人は、そばという食べ物の雰囲気が好きなんじゃないかな。 粋な空気をおいしいって言ってる気がします。

それだったらなんとなくわかります。 だって、うどん屋さんが親しみのある店構えが多いのに対して、そば屋ってなんかわびさびの利いた店構えが多いから。 それに、「出雲そば」「戸隠そば」とか、雰囲気たっぷりの地域のそばが有名ですもんね。

でも、うどん育ちのわたしは、やっぱりうどん派なのでした。

今日は、これでおしまい。