あおやぎ珈琲

猫とコーヒーと物語のブログ

記憶とあそぶ

「あそびの記憶」という本を買いました。 俳人で詩人の土肥あき子さんが文章を担当、村上保さんの可愛い挿し絵がついています。

階段じゃんけん、糸電話、だるまさんが転んだ、ちゃんばらごっこ…などなど、子どものころやった遊びについてのエッセイがつづってあり、俳句が2句添えてあります。 これを見ていると、子どもがいかに身体と空間を豊かに使って遊んでいたか、というのがわかります。

それからね、つくってます。 糸電話も、あやとりも、家にあるもので十分つくれます。 もちろん、ひな人形とか、買ってもらわないといけないものもあるけど。

手作りの楽しみを忘れたくないな。 買わないと遊べない人間になりたくないな。 shabon.jpg

以下、本より引用 ========== 敵味方はささいなことで衝突し、ときには「絶交」や「一生のお願い」などという声が飛び交う。大人になればめったに使われることのない不穏な言葉の数々も、誰もがひと晩眠れば簡単に取り消され、忘れられることを心得ていた。 …「三角ベース」の頁より引用終わり ========== こんなどきっとする表現が、あちこちに出てきます。

わたしは、こういう言葉が簡単に取り消されると思っていなくて、夜も眠れなくなるような子だったけど、確かに「子どもの遊び」は「子どもの言葉」が生まれるところでもありそうです。

おまじないみたいな、あの独特のふしがある言葉はどこから生まれてくるんだろう。 「ついてもついても、はね返す!」とか「どちらにしようかな、神様の言うとおり!」とか。

遊びには、お決まりがあるのが大事なのかもしれない。

嫌だという気持ちがわいたとき、やりたいことがぶつかったとき、あのおまじないみたいな言葉をぶつければ、自分の気持ちを表現できる。 迷ったときには、この言葉。うれしいときには、この言葉、というように。

taiju.jpg あそびの記憶。記憶とあそぶ。 そんな時間を過ごしました。

今日は、これでおしまい。